読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

研究開発者のブログ

最近、うちの会社辞める人が多いんだけど大丈夫なのか???

シャープ買収する鴻海の本当の意図

f:id:electricalengineer:20160226232948p:plain

とうとう、この日が来てしまいましたね。。。

と鴻海のシャープ買収の報告する報道を見て思いました。

一緒にニュースを見ていた人達は、口をそろえて、

『もうシャープの製品は買わない』と言っていました。

欲しいものが圧倒的に安ければ買うのでしょうが、

シャープを選り好みして買うようなことはしないという意味だと思います。

鴻海が『なぜシャープ買収をしたがっているのか』について、

持論を展開してみたいと思います。

 

鴻海の事業内容

 従業員の大半は18歳~25歳と従業員の平均年齢はかなり低そうです。

従業員は80万人でそのうちの54万人が中国における従業員だそうです。

また、売上のほとんどはiPhoneの製造などのEMS事業で成り立っている。

EMSって何?

EMSとは『Electronics Manufacturing Service』の略です。

EMSとは電子機器の受託生産を行うサービスです。

メーカーであれば、商品を販売することでお金を得ますが、

アップルが設計して、製造は鴻海といった役割になっていて、鴻海は非常にたくさんのコンピュータメーカーとつきあいがあって、

規模が大きいために非常に儲かっているように鴻海は見られています。

EMSという事業自体、日本にも多くの企業があって、試作しか対応しないEMS企業や、量産しか対応しないEMS企業、特殊な製造に特化したEMS企業などがあり、

それぞれが特化することで製造上のノウハウが活かせて、その分の利益で事業を成り立たせています。

EMSの仕事は、複数業者からの相見積もりの結果、仕事を獲得できることになるため、本当はあまり儲かる事業ではありません。委託する側は、不良を出さない製造をするのは当たり前で、なおかつトータルコストが1番低い受託業者を選ぶわけですから。。

鴻海の場合は、量産にしか対応していないEMS企業ですね。

だとアップルのような委託企業からさらに厳しい要求をされているはずです。

鴻海の将来

鴻海は規模が大きいために非常に儲かっているように周りから見られます。

しかしEMS事業なので、一つ一つの利益は非常に小さいと思います。

それを成り立たせているのは、主に3つの要因があると思います。

  1. 営業が強い
  2. 社員の生産性が高い
  3. コストを下げるために従業員の平均年齢が低い

鴻海は一つ一つの利益が少なくて、従業員の平均年齢が低いことから、企業規模が大きくなればなるほど、社内の調整にかかる時間や費用が大きくなって、今のEMS事業が成り立たなくなることは目に見えています。

今の事業が成り立たなくなることを1番恐れているのは、テリーゴウこと郭台銘薫事長でしょう。

それは、今は安い労働力で仕事を回しているが、従業員の高齢化によるや中国などでの給料アップの要求が進むことが分かっているからです。

そうなると社員の生産性はどんどん低くなってしまいます。

シャープを買収する本当の意図

 鴻海は今が一番良い時期、しかし、今後は次第に利益が少なくなることが分かっているわけですから、そうなると利益率の高い事業に業務転換していくか、事業を縮小していくかのどちらかです。事業縮小はリストラなので、表立ってはやりにくい。

できれば、業務転換する方向で董事長は考えたいはずです。

また、一から事業を起こしていたら中々進まない。ましてやEMS事業で得た利益があるので、それを使わない手はない。

しかも、シャープは技術と生産設備を持ったバーゲンプライスで購入が出来る。

そう考えると シャープ買収は、今後の鴻海の事業基盤を強化するためには、なんとしてでも取りたいと思っていることでしょう。

 

シャープ買収で僕が不安に思うこと

 シャープにお勤めのお友達や、仕事上のお付き合いでシャープの社員とお話する機会がありますが、そこで感じるのはシャープの従業員は非常に生産性が低いのではないかと思うことです。意思決定も先延ばしだったりというのが社内でも、はびこっている感じがします。

シャープが鴻海の子会社になるということは、鴻海はシャープに対して、鴻海並みの生産性を求めると思います。出来ない社員には辞めてもらう。その様なことが鴻海が出来れば、シャープの復活はありえるでしょう。

しかし、『40才以下のリストラしない』、『経営陣はそのまま』などの金は出すけど口出しはしない。。。といったような参画の仕方だったら、シャープの復活は難しいと感じます。鴻海自体の経営もだめになるでしょうね。