研究開発者のブログ

最近、うちの会社辞める人が多いんだけど大丈夫なのか???

ソニーの業績を確実にするためのイメージセンサー戦略

ソニーは3年ぶりに黒字化したが、今でも理系学生の間では就職したいランキングで上位にある。学生に聞くと給料が良い。企業イメージが良いらしい。

今のソニーを支えているのは、ソニー生命などの金融事業が支えている。

なんだかアメリカのジェネラルエレクトリック(GE)みたいな会社になってきた。

私としては、日本初のトランジスタ・ラジオを作った会社として、電気会社として活躍して欲しいと思っています。

そんなソニーの電気系事業で業績が良いのが、イメージセンサーです。

iPhoneなどのスマホ向けのカメラとして使われるイメージセンサーですが、性能が非常によいので、各社に採用されている。

toyokeizai.net

ソニーのイメージセンサーは工場が熊本にあることもあり、熊本地震で大きく悪影響があることは間違いない。

さらには、iPhoneの最新機種が販売が鈍化、それから収益が見込めないので、今期は赤字スレスレになるとの予想が出ている。

そんな中で期待されるのが、ゲーム事業で、最新機種のプレイステーション4での巻き返しや、バーチャルリアリティーを駆使したコンテンツが充実すれば、ソニーの業績もアップすると期待できる。

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ソニーの今後を考えたイメージセンサー戦略

私からの提案は、せっかくイメージセンサーの世界では、他社より2、3年のアドバンテージを持っているのだから、これをさらに伸ばして行こうとしない手はない。

最近注目を浴びている自動運転であるが、その中でも特に高い性能で人気なのが、富士重工業(スバル)のアイサイトである。

アイサイトは、走行前方に障害物があってぶつかると判断すると自動的に警報および、ブレーキをかけてくれる優れものである。

これが他社よりもかなり進んだ技術なのですが、これを実現するために、ステレオカメラ(カメラ2つ)を使って、物体検知と距離測定を行っている。

今まで他社では前方走行車との距離測定には、レーダーや超音波を使っていたが、すると誤検知が多く、クレームの雨嵐になっていた。

それを解決したのが、富士重工業のアイサイトなのです。

最近、富士重工業は業績も良いですし、中途採用を積極的に実施しています。

そのような状況を踏まえて、ソニーは、このステレオカメラを使った技術を応用して、自動運転には必要不可欠なコンポーネンツを作り出せば、業績はかなり安定すると思うのです。

そもそも、コンシューマー向けの製品は、iPhoneのように当たるとデカイのですが、最終的に価格競争になって、儲けが無くなるところか、赤字になってしまいます。

そのことに今のソニーは悩んでいる訳です。

だから、コンシューマー製品をやりつつも、もっと安定したコモディティ商品を手がける必要があるのだと思います。

自動運転は、まだまだこれからの技術です。ここで一歩優位に立つと、今後20年は安泰な状態になる可能性が高いです。

だから、その地位をグーグルやテスラ、アップルが狙っている訳です。

その一角に、ソニーが食い込むには、イメージセンサーを中心にして自動運転技術の製品開発をしていくのが良いと思います。