テスラ車のオプション価格と、エンジン車との違いによる購入時注意点
ロードスター、モデルS、モデルXの3車種ですが、
2017年に引き渡しとなりますが、モデル3は予約が出来ます。
1週間で32万台のオーダーがあり、生産がたいへんですね。
ところでテスラはオプションを含めていくらで購入できるのか?
調べてみました。
また、もし電気自動車を購入するのであれば、『エンジン車との違い』は是非読んでおいて欲しいです。こんなクルマだと思わなかった。。。とならないように!
モデル3の価格
400万円と言われています。現状テスラ初の普及モデルで今時点で装備などのスペックは以下のとおりです。
- 航続距離345km
- 100km/hまでの加速は6秒以下
- 大人5人が乗れる
- 衝突安全テスト 5★(最高)
- オートパイロット(自動運転)
- スーパーチャージ
全長や車幅すら正式な寸法が発表されていません。
なので、オプション含めていくらになるのかは分からないです。
最低400万円です。
3月31日のイーロン・マスクによる発表会で実物が展示されていました。
この写真くらいで見るくらいしか情報がありません。
でも、今予約しても2年以上後での引き渡しだと思いますが、予約するには、1件毎に15万円のデポジットが必要です。キャンセルした場合は、お金返ってきます。
オプションは付けないと面白くない感じになりそうなのは、以下のモデルXとモデルSのオプション価格を見ると分かります。
モデルXの価格(詳細オプション含む)
スペックは
- 航続距離417~467km
- 0-100km/hまで4~6.2秒
- 最高速度は250km/h
- 5~7人乗り
- オートパイロット(自動運転)
- スーパーチャージャー
- 8年距離無制限のバッテリーおよびドライブユニット保証
このモデルXを見て、デロリアンを思い出した。。。
デロリアン欲しいと思ったものです。
負けじとトヨタも頑張ってくれてます。。。?
さて、本題に戻って、、、
日本でのモデルX予約はウェブでデポジット50万円を支払います。
その後、予約した車の生産が近づいた時点で連絡があり、オプションの確定をします。
するとようやく購入価格が決まることになっています。
テスラから連絡があってから10日以内に返信しないと購入契約を交わす意志が無いとみなされてしまいます。注意ですね。。
価格は、一番安いモデルで、790万円。オプションを全部つけると1445万円になってしまいます。(1ドル114円換算)
支払い方法は、現金とローンがあるので、支払い方法によってもトータル金額は変わります。
では、そのオプションが必要なのかどうかですが、
オプション別の価格を見てみると、
- ハイパフォーマンスモーター(0-100km/hまで6.2→4秒)342万円
- 5人乗り→7人乗り 45万6千円
- 自動運転の便利な機能 28万5千円
- 室内LED&エアコンHEPAなど 51万3千円
- エアサス 28万5千円
- シートヒーター、ステアリングヒーター 11万4千円
- サウンド・システム 28万5千円
- 船などを牽引するトレーラー 8万5千5百円
- スキー・スノボキャリア 2万8千8百円
- 充電電流アップグレード(48A→72A)充電時間半減 17万1千円
まず最初に、標準では5人乗りで7人乗りにしたら45万6千円も高くなってしまいます。
お金持ちのためのクルマですね。一般民にはクレームが発生しそうな価格設定です。
自動運転の便利な機能は、車を降りてから車が勝手にガレージ内の所定位置に移動してくれる機能やガレージの扉を社内から操作できる機能などが含まれています。
テスラの良い所は、最新の自動運転を体験できる所にあるので、このオプションは付けておきたいところです。
エアサスは、コーナーリング中に車体が左右に揺れる(傾く)のを抑えてくれる機能です。このオプションを付ければ高級車を体験できます。
充電電流アップグレードは、17万1千円と高いですが、あった方が確実に良いオプションですね。これによって充電時間が約半分で済みます。
スーパーチャージャーを使って40分で約8割の充電が出来たとしたら、少なくとも200kmくらいは走ると思います。その40分の充電時間を40分✗48A/72A=27分弱で普通に40分充電したのと同じ効果があるということです。
エンジン車との違い(購入前に把握しておくべき注意点)
スーパーチャージャーに関して、
電気系の技術者なのでお伝えしますが、電流量を増やして急速充電を行うとバッテリーの劣化が進みます。良い事ばかりでは無いです。
テスラのバッテリーはパソコンで使っているバッテリーと同じものを使っています。
パソコンで使う分には、劣化したら寿命だと思って簡単に交換すれば良いのですが、日系のクルマ会社は高い信頼性によって、支持を得てきたこともあり、そう簡単にバッテリーを変えれば良いと思っていません。
お客様に負担がかかるとクレームになりますし、クルマ会社が負担すると利益がなくなります。
テスラがどこまでクルマとしての信頼性や保証を考えているのかわかりませんが、トヨタや日産など日系のクルマ会社では、クレームが怖くてパソコンのバッテリーをクルマに使えません。
だから、パソコン用とは違うかなり信頼性を高めたバッテリーを使っています。
でも信頼性高いバッテリーだとバッテリーコストが高いので、多く積載すれば、航続距離は伸びますが、テスラよりも高くなってしまう。
それでは積載量を少なくして普及できるくらいまで車両価格を下げると、航続距離が少なくなってしまう。
だから日系のクルマ会社(既存のクルマ会社と言って良いかもしれません)での、もの作りでは出来ない博打的要素を含んだ事をしているのがテスラなんですよ。
購入者はよく販売されているクルマと同じくらいの信頼性があると思ってしまう。
また、例えば、可能航続距離が最初に539kmと表示されていたとしても、それは80km/hをキープして走った時に539kmということであって、120km/hに車速をあげたら、モーターの効率が悪くなって実際には331kmしか走行できなかった。ということも起こります。
また、外気温30℃で546kmの可能航続距離が、-10℃では、ヒーターオンの条件で409kmに減ってしまいます。
これは電気自動車なら必ず起こることで、エンジン車とは全く違う所です。
その様なエンジン車との違いは納得してテスラ車を購入されるのが良いと思います。)
モデルSの価格(詳細オプション含む)
モデルSとモデルXはほぼ同じ仕様ですが、セダンとSUVでの性能に違いが出てきます。
価格も若干違います。
どっちが良いという訳ではなく、好みの問題ですね。。。
ちなみに、モデルSの仕様は、
- 航続距離421~512km
- 0-100km/hまで3~5.4秒
- 最高速度は250km/h
- 5~7人乗り
- オートパイロット(自動運転)
- スーパーチャージャー
- 8年距離無制限のバッテリーおよびドライブユニット保証
では、そのオプションが必要なのかどうかですが、
オプション別の価格を見てみると、
- ハイパフォーマンスモーター(0-100km/hまで5.4→3.1秒)409万円
- 後ろ向きシート 37万6千円
- 自動運転の便利な機能 31万3千円
- 室内LED&エアコンHEPAなど 37万6千円
- エアサス 31万3千円
- シートヒーター、ステアリングヒーター 12万5千円
- サウンド・システム 31万3千円
- 充電電流アップグレード(48A→72A)充電時間半減 18万8千円
ハイパフォーマンスモーターは高いですね。
これをつけると車体価格は1200万円を超えます。
後ろ向きシートはオプションだったんですね。小さな子供が居ないかぎり必要のないオプションだと思います。(狭いので子供しか座れない感じです)
自動運転の便利な機能は付けておきたいです。
購入後でも後付できますが、37万6千円と割高になってしまいます。
エアサスも欲しいです。
後は好みかなと思います。
ハイパフォーマンスでない仕様で、普通にテスラのモデルSを楽しもうと思うと価格は、1015万6千円となりました。
モデルSイコール800万円と聞きますが、実際には1000万円オーバーですね。。。