部下を奮い立たせて、成果を出すには?(松下幸之助から学ぶ)
サラリーマンにしても、自分で事業をしているにしても、避けて通れないのが、
チームとしてどうやって成果を発揮していくか?ですね。
ここ数年非常に悩んでいます。
もともと学生時代に、将来必要になるかもと考えて、組織運営の本を読んだりしていましたが、その後の十数年は部下なしで必要なかったので勉強することはありませんでした。
しかし、部下が出来てから慌てふためくことになったのです。。。
そもそも、会社では社長や役員の言っている事にビジョンが感じられないのに、
どうやって部下を奮い立たせて、成果を出せばよいのか?
そんな中、以下の記事を読んで勉強になりました。
この記事のまとめは以下です。
- 松下幸之助は常に方針を明確にしてきた
- 『そんな結果は期待していなかった』と部下に言ったら、部下が迷惑
- 方針によって社員は自分の努力の方向を知る
- 理想が明確なら努力の繋がる先が良く分かるから一生懸命努力する
- 方針のない指導者は、失格である
- 方針が明確なら、経営者自身も迷わず力強い行動が出来る
- 会社方針が信頼につながり、製品購買、協業に繋がる
- 方針には3つの要素(基本理念、具体的目標、理想)がある
- 方針は経営者が自分で考えて考えぬいたものにする
- 方針は誰が考えても納得できるもの
- 方針は世の中の人達みんなが、それは良いと賛成して貰えるもの
- 方針は天地自然の理にかなっているものにしないと力強くならない
- 方針を決める時は経営者が全身全霊、命をかけてするものである
勉強になる言葉ばかりです。
考え方が深いので、しっかり自分の中で納得したいです。
この考え方を活かすためには、方針の3つの要素(基本理念、具体的目標、理想)の繋がりを明確に把握する必要があると思いました。
方針の決め方については、以下のように言っています。(以下引用)
「方針の決め方か。それはな、まず経営者が自分で考えて考えて考え抜いて、自身で心の底から、うん、そうだ、これだ、と思うものでないといかんね。悟るというか、ハッとするもの。そういうものを方針として決めないといかん」
という事なので、方針の決定は、かなり時間をかけて良い作業なのだと思います。
基本理念(経営理念)とは
『基本理念』という単語で調べても、いまいちよく分かりませんでした。
『理念』という言葉の意味を調べてみると、
『ある物事についての、こうあるべきだという根本の考え』だそうです。
『根本の考え』を理念と言ってもピンと来ない所があり、
だからあえて、基本という言葉を付けて、基本理念と読んでいるのでは無いかと思います。
基本理念とは、会社の活動なので経営理念の事を指していっていると解釈します。
すると、
基本理念とは、『会社の活動において、根本とする考え方』と解釈しました。
だから、人間だけでなく、宇宙規模でそれぞれが繁栄しなくては、会社自体が成立しません。
だから、天地自然の理にかなっているものでないとダメなのでしょう。
具体的目標と理想はどう設定すれば良いのか?
松下幸之助は、3つの方針(基本理念、具体的目標、理想)を常にワンセットとして考えていたそうです。
なぜワンセットとしなければいけなかったのかがポイントだと思います。
『基本理念』は、単なる概念ですから、大きく変わることはありません。
しかし、理想に関しては、状況が変われば、変わる可能性があります。
理想は、今はまだ実現できないが、『実現したい世界』という意味だと思いました。
そして、具体的目標は、『実現したい世界』に近づけるためのサブゴールとしての『具体的な目標』なのだと思います。
どのように3つの明確な方針を立てればよいのか?
ちょっとしたワークです。
パナソニックの3つの方針を調べても企業が大きすぎて何をしているか分からないし、創業時とは変わってきていると思うので、
最近急成長している誰にも分かりやすい企業の3つの明確な方針を探っていきたいと思います。
実は、テスラのホームページを見ても明確に書かれていません。
ホームページには、簡単なテスラの歴史しか書かれていませんでした。
そこで、イーロン・マスクが講演した内容を精査して自分なりに考えてみました。
それが以下です。
『基本理念』
◯持続可能なエネルギーの問題を解決する
『理想』
◯石油などの化石燃料の利用効率を最大限に上げる。
(火力発電なら効率60%、クルマの内燃機関は20%)
『具体的な目標』
◯電気自動車を普及させる
引用した記事には、『基本理念』→『具体的目標』→『理想』のような書き方がされていましたが、精査した所、順番としては、
『基本理念』→『理想』→『具体的目標』が正しいと思う。
ただ、この3つが複雑に絡み合って、考えないと『強い動き』になりそうにない。
この3つの方針の言葉だけだと説得力がありませんね。
なんとなく伝わるかなという程度です。
さらに必要な事は、
- 確かに言っていることは正しいよね
- そんな未来にワクワクするよね
- この人と一緒だったら実現できそうだよね
- 未来のために私も貢献したい
そのように思ってもらえるようにしなければならない。
であれば、
正しくて未来にワクワクして貰うには、もっと詳細の技術的な背景や裏付けが必要だと思います。
また、『この人と一緒だったら実現できそうだ』と思ってもらわないと、別のリーダーを選んで勝手にやってしまう。
そうならないためには、リーダーシップ力が必要だと思う。
指導者として、方針を部署(部下)に浸透させるには?
部下を指導する際には、『3つの方針』を明確に示す必要があることが分かった。
さらには、今回簡単ではあるが、テスラを例に『3つの方針』を当てはめてみたが、これだけでは、足りない気がします。
以下の2つと合わさって初めて活かされるように感じます。
- 詳細の技術的な背景や裏付け
- リーダーシップ力
そして、
今回検証した『3つの方針』は単に経営のための小道具に過ぎないのかもしれない。
一番重要なのは、リーダーとしての『自分自身の在り方』であるように感じた。